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デジカメやスマホの大切なデータが消えてしまうと焦りますが、無料で復元できる可能性は十分にあります。この記事では、2025年最新の情報に基づき、本当におすすめできる定番のSDカード復元無料ソフト5選を厳選し、それぞれの特徴、使い方、メリット・デメリット、そして注意点まで徹底比較します。初心者の方でも安心して試せるよう、画像付きで分かりやすく解説。
「SDカードの写真を間違って消しちゃった!でもお金はかけたくない…」「無料で使えるSDカード復元ソフトって本当にあるの?安全?」そんな悩みを抱えていませんか?
諦める前に、まずは無料でSDカードのデータを取り戻す方法にチャレンジしてみましょう!もし無料ソフトで復元できなかった場合、有料ソフトでの復元方法も紹介しております。
SDカードのデータが消える主な原因は「論理障害」と「物理障害」です。誤操作による削除やフォーマット、ファイルシステムの破損などが論理障害にあたります。一方、水没や折損、カードリーダーの故障などは物理障害です。
SDカード復元無料ソフトが対応できるのは、主に「論理障害」です。ファイル自体はSDカード内にまだ残っていて、OSから見えなくなっているだけの状態(管理情報が消えただけ)であれば、無料ソフトでもスキャンしてデータを見つけ出し、復元できる可能性があります。物理的にSDカードが壊れている場合は、残念ながら無料ソフトでは対応できません。
復元の仕組み:ファイルを削除したりフォーマットしたりしても、多くの場合、データの実体はすぐには消去されません。その領域が「空き領域」としてマークされ、新しいデータが書き込まれるのを待つ状態になります。復元ソフトは、この「空き領域」をスキャンして、残っているデータの断片を探し出し、再構築を試みます。だからこそ、データ消失後はSDカードの使用を直ちに中止し、何も書き込まないことが最も重要です。
数ある無料ソフトの中から、実績があり比較的安心して使える定番のSDカード復元フリーソフトを5つ厳選してご紹介します。それぞれの特徴を理解し、ご自身の状況に合ったソフトを選びましょう。
「Recuva」(レクーバ)は、CCleanerなどで有名なPiriform社が開発しているWindows向けの無料データ復元ソフトです。日本語に完全対応しており、ウィザード形式で初心者でも直感的に操作できるのが最大の魅力です。
使い方:ドライブを選択し「スキャン」ボタンをクリック。検出されたファイル一覧から復元したいファイルを選び「復元」ボタンを押すだけ。詳細はこちらの手順で解説します。
「DiskDigger」(ディスクディガー)は、SDカード、USBメモリ、HDDなど様々なストレージから削除されたファイルを復元できるツールです。Windows版はインストール不要で利用でき、Android版アプリも提供されています。
「PhotoRec」(フォトレック)は、TestDiskというパーティション復元ツールとセットで配布されているオープンソースの強力なファイル復元ソフトです。Windows、Mac、Linuxなどクロスプラットフォームで動作します。
「Disk Drill」(ディスクドリル)は、WindowsとMacの両方に対応した高機能なデータ復元ソフトです。洗練されたユーザーインターフェースが特徴で、初心者でも比較的扱いやすいです。
「Kickass Undelete」(キックアスアンデリート)は、Windows向けのシンプルなオープンソースのファイル復元ソフトです。インストール不要で利用できるポータブル性が特徴です。
ソフト名 | 対応OS | 日本語 | 操作性 | 復元力(目安) | 無料版制限 | 特記事項 |
---|---|---|---|---|---|---|
Recuva | Windows | ◎ | ★★★★★ (簡単) | ★★★☆☆ | ほぼ無し | 初心者向け定番 |
DiskDigger | Win, Linux, Android | △ (英語) | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ファイル形式制限(Win版) | 写真・動画に強い |
PhotoRec | Win, Mac, Linux | △ (CUI) | ★☆☆☆☆ (難解) | ★★★★★ (強力) | 無し | 上級者向け、高復元率 |
Disk Drill | Win, Mac | ◎ | ★★★★★ (洗練) | ★★★★☆ | 500MBまで復元可 | 多機能、Macユーザーにも人気 |
Kickass Undelete | Windows | △ (英語) | ★★★★☆ (シンプル) | ★★☆☆☆ | 無し | ポータブル、手軽 |
無料ソフトを選ぶ際のポイント:まず操作が簡単なもの(Recuvaなど)から試し、それでダメならより強力なもの(PhotoRecなど)や、容量制限付きでも高機能なもの(Disk Drill)の無料版でスキャンしてみる、という段階的なアプローチがおすすめです。
ここでは、初心者にも扱いやすい無料ソフト「Recuva」を使って、SDカードから削除されたデータを復元する具体的な手順を解説します。
作業前の最重要注意点:
Recuvaの公式サイト(https://www.ccleaner.com/recuva)から無料版をダウンロードし、PCにインストールします。インストール時に日本語を選択できます。
Recuvaを起動すると、「Recuva ウィザード」が開始されます。「次へ」をクリックします。
どのような種類のファイルを復元したいか選択します。「すべてのファイル」を選ぶこともできますし、「ピクチャ」「ミュージック」「ドキュメント」など特定のカテゴリを選ぶこともできます。分からなければ「すべてのファイル」で良いでしょう。「次へ」をクリックします。
「ファイルの場所」画面で、「特定の場所」にチェックを入れ、「参照」ボタンをクリックします。PCに接続したSDカードのドライブを選択します(例: Eドライブなど)。「次へ」をクリックします。
「スキャン開始の準備ができました」画面が表示されます。より詳細にスキャンしたい場合は「詳細スキャンを有効にする」にチェックを入れますが、最初はチェックなしで「開始」ボタンをクリックしてみましょう。これでSDカードのスキャンが始まります。
スキャンが完了すると、復元可能なファイルの一覧が表示されます。ファイルの状態(緑色は高確率、黄色は一部破損の可能性、赤色は困難)も示されます。復元したいファイルにチェックを入れ、右下の「復元」ボタンをクリックします。
保存先フォルダを指定するダイアログが表示されます。必ず元のSDカード以外の、PCのハードディスクなどの安全な場所を選んでください。「OK」をクリックすると、選択したファイルの復元が開始されます。
復元完了後、保存先フォルダを開き、ファイルが正常に開けるか確認してください。
詳細スキャンでもファイルが見つからない場合や、状態が「復元不可能」と表示される場合は、残念ながらRecuvaでの復元は難しいかもしれません。その際は、他の無料ソフトや次の対処法を検討してください。
無料のSDカード復元ソフトでデータをできるだけ安全かつ高確率で取り戻すためには、以下の注意点を必ず守ってください。
複数の無料SDカード復元ソフトを試しても目的のデータが復元できなかった場合、または最初からより確実な方法を選びたい場合は、以下の選択肢があります。
有料のSDカード復元ソフトは、無料ソフトに比べて以下のような利点がある場合があります。
元の記事で紹介されていた「Best SDcard&Usb Disk Recovery」も有料ソフトの一例です。
無料体験版ダウンロード:Best SDcard&Usb Disk Recovery
多くの有料ソフトは、無料体験版でスキャンと復元可能なファイルのプレビューまで行えます。実際に購入する前に、目的のファイルが検出されるかを確認することが重要です。
データが非常に重要で、物理障害の疑いがある場合、または有料ソフトでも復元できなかった場合は、専門のデータ復旧業者に依頼することを検討しましょう。費用は高額になることが多いですが、クリーンルームなどの専門設備と高度な技術で、自力では不可能なケースでも復旧できる可能性があります。業者選びは慎重に行い、複数の業者から見積もりを取ることをお勧めします。
この記事では、Recuvaをはじめ、DiskDigger、PhotoRec、Disk Drill(無料版)、Kickass Undeleteといった、おすすめのSDカード復元無料ソフト5選を詳しくご紹介しました。誤ってSDカードのデータを削除してしまった場合でも、これらの無料ソフトを試すことで、費用をかけずとも大切なデータを取り戻せる可能性があります。
最も重要なのは、データ消失に気づいたらすぐにSDカードの使用を中止し、データが上書きされるのを防ぐことです。そして、この記事で解説した注意点を守りながら、慎重に復元作業を進めてください。
無料ソフトで復元できなかった場合でも、高性能な有料ソフトや専門のデータ復旧業者という選択肢が残されています。諦めずに、状況に応じた最適な方法で、貴重なデータの救出に挑戦してみましょう。この記事が、その第一歩となれば幸いです。
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